日本のシロアリ被害は温暖化の影響によって年々増加傾向にあります。

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シロアリ増加の原因

日本のシロアリ被害は年々増加傾向にあります。
害虫駆除用の薬剤や施工法も年々進歩していますが、温暖化現象の進行や外来種の登場によって被害件数、被害額ともに増加しています。
大きな被害を与える世界最強のシロアリでもあるイエシロアリは湿気が高く最低気温5度以上の地域でないと生息できません。
かつては静岡県が最北端・最東端とされていましたが、近年では茨城県まで生息域を拡大させています。
イエシロアリの発生する地域が増えたことがシロアリ被害拡大最大の要因です。

 

もうひとつの要因は空家の増加です。少子高齢化や都心部への人口集中で、首都圏を含めて空家は増えています。
日本の家は木造住宅が主流で、アメリカなど海外の木造住宅に比べても気候の影響で家の耐久性は弱いです。
家は人が住まないと傷むのが早く、シロアリは腐った木材を好みます。
このほかにも団塊世代の建てた家が老朽化する時期でもあり、日本全体で老朽化の進んだ住宅の比率が高まっています。
つまり、湿気や気候、空家をはじめ老朽化した家の増加など、シロアリが繁殖しやすい条件が複数増えていることで被害やシロアリの生息数も年々増えています。

 

シロアリが大量発生する時期について

 

家の性能進化がシロアリに良い環境を与えている

快適な室内のイメージ写真

木造住宅は断熱材の進化など、日進月歩で性能も向上しています。
しかし、断熱性が高く快適な家になるということは湿気をためやすいことも意味しています。
冬でも暖房をつけていれば床下も温まるのでシロアリの活動は活発になります。
人間は適度な気温と湿度を好みますが、シロアリも同じです。
人が快適になればシロアリも快適になっていることを覚えておきましょう。

 

外来種の増加

 

本州で被害を及ぼすシロアリはヤマトシロアリとイエシロアリの2種類でしたが、近年は
外来種のアメリカカンザイシロアリの被害報告も
増えています。
アメリカカンザイシロアリは在来種とは違い木の中に巣を作るため、輸入された家具や木材に紛れ込んで日本にやってきました。
家を倒壊させるような大きな被害に発展することは少ないですが、マンションや屋根裏など、これまで被害の出なかった所にもシロアリが発生するように変わってきました。
また、家の中に複数の巣を作って繁殖することもあり、一度棲みつくと撃退が困難になる特性もあります。

 

世界のシロアリ事情

地球のオブジェ

 

日本に限らず、世界でもシロアリ被害は拡大しています。
地球全体で温暖化が進んでいることや、物流の活発化によって外来種の進行が世界各地で目立っています。
日本は港湾の管理体制が行き届いていますので、外来種のシロアリは現在確認されているのはアメリカカンザイシロアリのみです。
最近では、家ではなく人体に悪影響を与えるヒアリのニュースが頻繁に出ていましたが、住宅街に発生した報告はなく港湾局の対応を高く評価できます。
海外は港湾のずさんなところも多く、外来種の増加を問題に抱えている国も多いです。

 

 

シロアリ対策の進化は足踏み状態

 

薬剤の性能向上はあるものの、対策手段は昔から大きな変化はありません。
害虫駆除業者の料金は安くなるどころか値上げ傾向にあり、どこの家庭でも手軽にシロアリ対策に取り組めないのが現状です。
ホームセンターなどで買える家庭用のシロアリ対策グッズも効果は限定的で画期的な発明はここ数十年ありません。
薬剤のわずかな進歩に対して、シロアリの生息域拡大や空家の増加など環境悪化の方がどんどん進んでいることでシロアリ被害も拡大しています。

 

 

シロアリも進化している

シロアリは数億年前から生息していると言われていて、様々な環境でも生き延びてきた実績があります。
人類の文明が進化した現代においても、家を食べるという形態で生息数を増やしています。
ゆっくりではありますが、シロアリも進化していて、安い薬剤では効かなくなってきています。
イエシロアリやヤマトシロアリは百害あって一利なしの害虫です。根絶することが理想ではありますが、人類よりも長い歴史を持っているシロアリは簡単に倒せる相手ではないのです。

 

シロアリを実際に見かけたらもうすでに家の隅々まで進行している可能性があります。
実際に被害が出始めたり、痕跡(羽、卵、兵アリ)を見かけたりしたら決して無理をせず、専門のシロアリ駆除を専門にする業者に依頼するのも一つの手でしょう。